【FRANK WEDNESDAY】
A CONVERSATION WITH JONATHAN LEDER, AMY HOOD, AND BILL DUNLEAVY

【FRANK WEDNESDAY】
A CONVERSATION WITH JONATHAN LEDER, AMY HOOD, AND BILL DUNLEAVY

ジョナサンの写真術。

Jonathan Lederの作品は、まるでガレージの埃のかぶった靴箱の中に隠れている親父のヴィンテージPlayboyを盗み見した時に見た写真を見ている様だ。それは、当然狙い澄ましてその様な効果を得ている。本屋に面出しされているメジャーな雑誌の表紙に有り勝ちなライティングやデジタル加工、レタッチなどのプロダクション技法を一切排するJonathanは古いカメラとポラロイド・フィルムを使ってシンプルに作品を撮っている。彼のこの余分な物を徹底的に省いたアプローチは、写真にヴィンテージのフィーリングを感じさせてくれるだけではなく、モデルとの親密で自然な関係をも感じさせてくれる。

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 Emily Ratajkowski、Playboyのミス November 2012 のBritany Nola、そしてミスFebruary 2015のKayslee CollinsはこのJonathanのヴィンテージのアプローチで撮影を行っていて、カメラのフレームを見るというよりはベッドルームを窓から覗き見している趣だ。Jonathanの被写体/愛人/ミューズであるAmy Hoodとのコラボレーションによる本もImerial Publishingから現在出版されている。Frank151はJonathan, Amy, ギャラリーSuperchiefの共同設立者Bill Dunleavy に彼らが使用しているダウンタウンLAのギャラリースペースで92枚の写真を眺めながら話を聞くことができた。

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FRANK : 今回のショーのバックグラウンドを教えて。どうやって実際に実現したの?

Jonathan Leder : ここに展示されている写真は、ここ4年間に撮り溜めてきた物で一番最初に撮ったのは2011年の夏、一番最近に撮ったのは1ヶ月ほど前に撮った物でほぼ全て同じLand カメラという物で撮っているんだ。自分の撮った写真はこの他にも数千枚はあると思うんだけどその中に、ある共通の特徴をもっている写真のシリーズがあってそれをまとめて見せたいと思っていたのと同時に、ここ6ヶ月から1年にかけて、その被写体である、Britany (Nola) やAmy(Hood) やEmily(Ratajkowski)が急に人気者になってきたので、それらの写真をまとめてショーケースするのに良いタイミングだと感じたんだよ。だから1年位前に知り合って幾つかのプロジェクトを一緒に取り組んできたEd(Zipco)とBill(Dunleavy)に、この企画について彼らのギャラリースペースが最高だったから相談したのさ。

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FRANK : 92っていう数字はどこから出て来たの? 自然と出て来た数字?それとも目標的な数字?

Jonathan Leder : どっちかというとランダムな数字かな… 最初に作品のカタログを作った時100ページが良い感じで、もっと沢山写真を増やすこともできたんだけど、撮影した内容を反復することなくうまく網羅して、主題を隅々までカバーするのにちょうど良い数字だったんだと思う。

FRANK : 写真のセレクトから漏れた写真も沢山ありそうだね?

Amy Hood : ポラロイドが箱いっぱい

Jonathan Leder : お客さんたちがどういったものを見たがっていて、それにどうやって近づけるかだよね…Emilyと作った本には写真が30枚入ってたっけ?

Amy Hood : 28じゃない?

Jonathan Leader : 34ページに28枚じゃなかったっけ?

Amy Hood: もうちょっと有ると思う。

Jonathan Leader : 写真を増やすこともできるけど、自分のもっている写真の量で決まってくると思う。でも写真を少なめに設定すると良いものを削ってしまう可能性もあるからね。あと、複数で見せる事ができるものもあったりする。自分が撮影する時は、モデルが良いポジションだなと思う時に1パック撮影すると大体1~2枚は良いものが撮れる感じだね。

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FRANK : あなたは、撮影でフィルムを使い自然光を多用してスタジオの機材はあまり使いませんが、その撮影方法はあなたにとってどんな所が魅力的だと感じる?

Jonathan Leader : 凄く面倒!(笑)カメラをもってモデルと一緒に居るのが好きで、良いロケーションで良い洋服で良いモデルが居て、モデルが洋服を脱ぎ出すとパッと撮影できちゃうから、基本、現場を複雑にしたくない。この要素だけでも十分複雑だからね実際は。

FRANK : あなたには雑誌での経験もありますが、あなたの手法が最近のその手のカメラマン達と違って背景やストロボを使わないユニークなスタイルであるが故に雑誌から依頼が来る事があると思う?

Jonathan Leader : 大体依頼される時は20ページあるから好きにやってくださいって言われる。僕に違う事を要求する人は僕の所には来ないよ。今はね。昔Louis Vuittonの仕事をした時は、自分のスタイルではない撮影をさせられた事がある、当然お金もだいぶもらったから何も言わないでやったけどね。Adidasにも似たような事を要求されてやった事がある。たまに辛い時もあるよ。でも大体は自由にやらせてもらえる事が多いよ。LAに引越しするつもりなんだけど、そうしたらもうちょっと色々な仕事ができると思ってる。

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FRANK : 今の拠点はNY?

Jonathan Leader : Woodstockだよ

FRANK : 東海岸のアーチストがLAに移住するケースは最近増えてる気がする。

Bill Dunleavy: 僕もそうだよ。最初はNYでSuperchiefギャラリーを始めたんだけど、今はパートナーのEdと東と西の両海岸で運営するようになった。

Jonathan Leader : LAは凄く好きだよ。もしアーチスティックな事をやりたいなら、アートを作ったり、勉強したりするクリエイティブな時間を作らないといけない。でも時間は金がかかる、自由な時間を持つにはそれ為だけにお金がかかるんだ。なのでお金がない場合は物価が安い地域に住むしかない。NYの問題は何もかもが高すぎる所なんだ。バーでカクテルを作る仕事を週5日間やっていたとすると自分の絵や文章やジャーナリズム、それぞれのアートに専念する事は難しい。まだ物価が安かった70年代にクリエイティブな人々が移り住んで、なぜ活動していたかがよくわかる。でも現代はそんなんじゃ全くなくて、NYはもはやアーティステックな場所だとも感じないしむしろ凄くコマーシャルな場所になったよね。いよいよもう場所もなくなってきているし… いまやAstoriaを新しいWilliamsburgとして売り出しているらしいね。 もうスペースが無いんだ。だから2ベッドルームの家やスタジオを低い家賃で借りる事ができるLAは、自分的には理にかなってるよ。

Amy Hood : 食べ物もやすい。りんごは一個5ドルしない。

Jonathan Leader : 天気も良い。人もレイドバックしていてもっと正直な気がする。もし俺が若者だったら、絶対NYとLAだったらNYは選ばないだろうな…

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FRANK : 撮影場所を決めるプロセスでいつも気にしてる事ってある?

Jonathan Leader : 自分の好きなものと嫌いなものに関しては色々あるよ。前に1年間6個ベッドルームが付いている大きな家を借りたんだ、一つ一つの部屋に60年代のアンティークでデコレーションしてあって、有名な俳優Lee Marvinが妻 Pamela Marvinとが住んでいた物件だった。そこに住みながら色々な撮影をしてた事が大家さんにばれた時には追い出されちゃったけどね。だからどこかに住む場合は、そこがセットとしても使える所を探す事が多いよ。

FRANK : モデルの自然な姿がこの写真を見ていると伝わってくるのはシンプルな撮影方法による所が大きいと思うけど、そのほかに何か工夫している事ってある?

Jonathan Leader: あまりシリアスでフォーマルな雰囲気じゃない、リラックスした環境を作る事だと思う。良い写真が撮れれば最高だし、撮れなくてもどうって事ないっていう気持ちで撮影する事。

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Amy Hood : 実際大きなバジェットがかかってるわけじゃなくて、スタッフは結局私たち二人だし、フィルム代はかかるけど、かわいい洋服は有るし、とにかく大きな金額を使わなくて良い事がストレスから解放してくれる。Jonathanは女性をどのように撮れば良いかはわかってるし、ましてや被写体はモデルなわけだから、嫌でも良い写真が撮れるわ。

Jonathan Leader: 小さな判断の積み重ねでもあるよね、ロケーション、洋服、天気、撮る時間帯、小さなファクター全てが合算される。そして最後にプロセスが小さくてかわいいカメラで魅力的なモデルを撮影する事。凄くシンプルで楽しい自然な行為なんだ。でも一個だけ、僕のカメラには問題があって、被写体にある一定の距離までしか近づけないんだ、それ以上近ずくとブレてしまって、フォーカスが効かない。

Bill Dunleavy : 全部の写真がその距離感だもんね。

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Jonathan Leader : あの写真(指をさす)に写っているAmy見える?

Bill Dunleavy : ヒール履いてるやつ?

Jonathan Leader : そう。ヒールの。あのAmyはすでに小さめなので、もうちょっと近ずいたくらいの距離がベスト。

Bill Dunleavy : あのショットは大好きだよ。写真を買いに来た男と、ギャラリー内の写真を見て回ってた時彼には5枚お気に入りがあって…

Amy Hood : 92枚から5枚までにセレクトするの大変だったでしょ?

Bill Dunleavy : ポーズと写真の中の要素だけに着目した時、そのAmyのヒールの写真が一番パワフルな写真だと思って選び出したんだけど、結局その男は彼が一番セクシーだと思った他の写真を買っていったよ。

Jonathan Leader : それってどれ?

Bill Dunleavy : Amyと違う女の子が写っているやつ。

Jonathan Leader : あー 女の子が二人のやつね

Amy Hood : あの写真はみんな好きよね。あれ撮ってた時Jonathanが私に何度もその女の子とキスさせるから具合悪くなっちゃったの覚えてる。

Jonathan Leader : あの子好きじゃなかった?

Amy Hood : いや、まあ綺麗でかわいいけど、別にキスしたいわけじゃないから!

by Evan Wood
Curated and Translated by Akeem the Dream

http://www.frank151.com

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