【FRANK FRIDAY】
NEW ORLEANSの過激”BOUNCE”シーン。

【FRANK FRIDAY】
NEW ORLEANSの過激”BOUNCE”シーン。

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1978年に誕生したHIPHOP,RAPというジャンルも広義になり、現在では機材や制作環境の変化もあり様々なスタイルが増えてきた。その中でも特異な存在のHIPHOPも多い。日本の伝統音楽が土地それぞれの音楽を持つ様に、USの中でも土地によって形が違う場合がある。今の時代ではかなり入り混じってきてはいるが、90年代でわかりやすい例で話をすると東海岸、NYのスタイルはKRS-ONENASなどを代表格とするBOOM BAPと言われるスタイルがメインとなっており、西海岸のLAではDr.Dre,Warren Gなどを代表するG-FUNKと言われるレイドバックしたスタイルが人気だった。音の違いは音源を確認して貰えれば違いは明らかだろう。風土、気候、生活環境等の違いによって個性の違いも音に影響するということだ。

 

 

南部、ルイジアナ州 NEW ORLEANSにも“NEW ORLEANS BOUNCE”と言われる個性的なHIPHOPが存在する。“BOUNCE”は一般的に「飛び跳ねる」、「弾む」などの意味がある言葉だが、”HOP”のように「ノリ」に近いような意味合いの言葉でそれが一つのジャンルとなっている。このジャンルの歴史は80年代後半のMC T TICKER & DJ IRV / WHERE DEY AT のローカルヒットからスタートし、D J JIMI – WHERE THEY AT?のヒットがヒップシェイクなダンスと結びつき、2000年代頃にはJUVENILE – BACK THAT ASS UP がUS全土に広まりNEW ORLEANSのHIPHOPシーンとBOUNCEは大きく注目される事となった。DJ JIMIの曲の様に今で言うTWERKと言われるダンスがあった事も取っ掛かりとしては重要で、ヒップを激しく震わすダンス”TWERK”はDIPLOの登場でさらなる大ヒットのムーブメントと化したのだ。

 

 

2012年頃にDIPLOが取り上げたのはまだまだNEW ORLEANS BOUNCEがドローカルな頃のシーンで、主に”SISSY BOUNCE”と言われるゲイ・ラッパーが作り出すサウンドだ。MC T TICKER & DJ IRV / WHERE DEY ATをルーツとし、より激しく連打されるキック、激しいTWERK ダンスがこのジャンルの特徴としてフィーチャーされたのだ。2013年のドキュメンタリーを見ていただければこのシーンのカラフルさをわかって頂けるだろう。

 

2016年、現在もFEMALE RAPPERを中心としたLIVEなども行われている様でシーンは古びずに盛り上がっている。

 

 

DIPLOがメインストリームへ押し上げたものの、海外、日本含め本場さながらのトラックを作っているアーティストは未だに少ないのが現状だった。しかし”NOLA BOUNCE BREAKS V1”なる本場お墨付きな素材集がリリースされたのをきっかけに日本でも盛り上がって欲しいシーンの一つだと思っている。まだまだ面白くなりそうなジャンルなので御見知り置きを。