【FRANK WEDNESDAY】
Lean On Me

【FRANK WEDNESDAY】
Lean On Me

合法薬物「Lean」に潜む危険。

LAのFrank 151のオフィスの外でスタッフ達と私で、コデイン含有のプロメタジン(ヘロイン系鎮静薬を含む咳止め薬)通称Leanの一般的な認識と流行から、Gucci ManeやA$AP YAMSそして薬物依存症などの話をしていたところにLAPDが何処からともなくやってきた。私はカリフォニアに来て日にちが浅い住人だが急な出来事で驚いた。そのブロックに妙な匂いがしていたのかもしれないが、私たちは喋っていただけでなにも違法な行動は起こしておらず、どことなくマリファナを吸っていたかの様に見えたという事だけで、持ち物検査と職務質問をされ、令状無しで個人のプライバシーを侵害されたわけだが、警察はこの様に勝手にマリファナを犯罪行為と結びつけ、それを理由に法を守る善良な市民達を所構わず引き止めるのだ。

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UGKが解散してしまった後の我々の世界では、Leanの様なデザイナー・ドラッグがトレンドとなっている。ラッパー達によって自慢げに飲まれ、テレビ番組やPVなどで広く知られているが、手に入れにくい薬であるという現状によってこの紫色のシロップをスプライトと氷で割ったノンアルコール・カクテルを飲む事がある種の社会的/経済的なステータスを表す様になっている。人工のヘロインへの依存がなぜこの様にもてはやされる様になってしまったのだろうか?

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Gucci Mane,DJ Screw, Pimp Cそして最近ではPeeWee LongwayFutureなどのラップ・アイコン達によって幾度となくそのハイを誇示させられた事が理由の一つである事は間違いないだろう。現代のラッパー達がどれだけハードにLeanに入れ込んでいるか?は音楽業界やポップカルチャーなどのあらゆる所で見受ける事が出来る。コデイン含有のプロメタジンに依存するという事は、お金、美しい女性、高級な車などが象徴するグラマラスなライフスタイルの最後の一角、所謂ケーキの上のさくらんぼなのだ。音楽とビジュアルを通して激しくマーケティングされるこの商品はとても魅力的に見えるのだが、その魅力的な紫色の霧の奥に薬物依存症という非情な現実が潜む。

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今日、実はダブルカップ(Leanをソーダと氷で割ったカクテルを2枚重ねのコップに入れた物)のトレンドは横ばい傾向になっている。製薬会社の多くが規制によりコデイン含有のプロメタジンの内容に変更を加えていたり、生産を中止していたりするのが理由とされる。入手が困難になった事によって一般層の消費が横ばい傾向になったと見る事ができるが、これによって更に「Leanを入手するルートを持っている事」が社会的/経済的なステータスを表す様になったと言える。

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Futureの最近のシングル「Thought it was a Drought」もまさにこの現象を唄っている。この薬物にアクセスする事が出来る裕福な若者達がLeanという名の人工ヘロインへの依存のサイクルを広くもたらしている言っても良いだろう。人工ヘロイン中毒で有りながら、大学に行く資金も用意している若者達が増えている思うと不思議に感じるが、ヒップホップとポップカルチャーを通して裕福な層に向けて宣伝されるLeanは我々の世代のリスナー達の忘れ難い人工ヘロイン体験から来る有害な後遺症への恐怖を鈍化させている。

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社会的にLeanは犯罪と結びつけられる事は無く、社会的経済的な成功の証として見られる事が多い。製薬会社の研究室で作られFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けた合法な物であって、ある程度安全性が証明されている薬であるが、このドラッグを使い過ぎて死んで行った若者は沢山居る… なのにこの国の法律ではいまだに町の裏道でBluntに火をつけただけで、手錠をかけられて逮捕されてしまうのだ。

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Written by Justin Esposito
Curated and Translated by Akeem the Dream

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