【FRANK FRIDAY】
THE OTOGIBANASHI’S / BUSINESS CLASS

【FRANK FRIDAY】
THE OTOGIBANASHI’S / BUSINESS CLASS

O’S BOYSの2ndアルバム。

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1stアルバム「TOY BOX」がリリースされた2013年からの数年間、彼らのチームでありファッションブランドとしても機能するCreative Drug Storeが大人気となり、メンバーとCreative Drug Storeの仲間と共に行ったNYへの旅を経て、大きな力を蓄えた2ndアルバムがリリースされた。先行で発表した「Department」のMVはNYで撮影されたものでビースティーボーイズの様な遊び心に加え、前作よりも安定したラップ、凝りに凝ったサウンドを見せてくれた。

MVが話題になり大きな期待を浴びたアルバムタイトル「BUSINESS CLASS」の通り、フライトにまつわるストーリーを中心に構成されている。冒頭はBimが公私ともにリスペクトするAkeem The Dreamのラップからはじまる粋な演出。イントロダクションにあたるM1「機内モード」は近況報告を含めビジネスクラスのフライトがはじまる。

 

MVとして先行公開されたM2「Department」は心地よいメロディーとフックが耳に馴染む。年代を使った遊び心溢れたM3「Year 1993 feat. MC S.MTN」は93年を題材にしたリリックがポップで楽しい。前作アルバムからのファンには馴染み深いミニマルビートにもたり切ったフロウがハマるM5「ミッドナイト冷蔵庫」、第二弾MVとなったM6「ピザ・プラネット」はスペーシーなファストトラックに英語のサビが印象的で、Ta-Haによる澄んだボーカルが気を引きとても鮮やかだ。

リリックでやんわりとハードコアな一面を見せるM7「極東のシャーク」、そして今回のアルバムの中でも一番驚いたM8「大脱出」はまるでキングギドラの1stアルバムをアップデートしたようなMid 90’sな雰囲気が最高だ。トラックに合わせる様に90’sなフックもバッチリはまっているし、PalBedStockのフローが意識的かどうかはわからないがニトロ・マイクロフォン・アンダーグラウンド的で面白い。

M11「エコノミークラス」はアルバムのタイトル「BUSINESS CLASS」に反し「このアルバムを出しても乗るのは多分エコノミー、続けるといつかはファーストクラス」の等身大なフックが痛快だ。M12「FISH EYE」はNY旅行での情景を散りばめながらタイトにマイクリレーをするショートトラックとなっており、ここから一気にOUTROへ流れ込み本編が終了。さらに終了後にはもう一曲。ジャッキー・チェン映画のNG集エンドロール的なPunpeeによるDepartmentのRemixがボーナス的に収録されており最後の最後まで楽しませてくれる。

全体の印象としては93年頃にNYのブルックリンから発信されていたHIPHOPの雰囲気を、2015年アレンジを施したようなノスタルジックさとリアルタイムが入り混ざりあっているように感じる独特な世界観はOTOGIBANASHI’Sならではの雰囲気を醸している。前作に比べ倍くらいのクオリティでパワーアップした作品なので彼らの進化を楽しむ意味でもまだ未聴の方には1stアルバムとの同時購入をオススメする。

Text by Sir Y.O.K.O.PoLoGod.

TRACK LIST :
1. 機内モード
2. Department
3. Year 1993 feat. MC S.MTN
4. 逆走
5. ミッドナイト冷蔵庫
6. ピザ・プラネット
7. 極東のシャーク
8. 大脱出
9. Thank you for flying with us.
10. PINK UNICORN
11. エコノミークラス
12. FISH EYE
13. 出口はこちら
14. Department 霊幻商場MIX